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無月経の症状
【原発性無月経】

月経が来ないという症状のほか、原因により特徴的な症状が現れます。染色体異常症や卵巣形成障害が原因の場合は、乳房の発育、恥毛・腋毛の発毛など思春期に起こる二次性徴の出現がみられないことが特徴的です。

子宮や腟の欠損によるものの場合は、卵巣や脳下垂体(のうかすいたい)機能は正常のことが多く、ホルモン分泌は正常で二次性徴も認められます。月経血流出路の異常の場合は、月経同様に周期的に起こる下腹部痛がみられます。

【続発性無月経】

続発性無月経は無月経の大部分を占めます。その中でも頻度の高いものは、視床下部機能が障害された結果、ゴナドトロピンの分泌異常を起こして無月経になるものです。全身衰弱による生理機能低下や、心因性要因(神経性食思不振症も含まれます)による無月経も視床下部性です。

このほか、下垂体や卵巣の機能異常や腫瘍(プロラクチン産生下垂体腫瘍)によるもの、子宮内膜の炎症や外傷によって子宮内膜の機能の欠損、子宮内腔の癒着などによるものがみられます。

月経停止以外に症状のないことが多いのですが、急激な体重減少(体重減少性無月経)、強い精神的ストレス(心因性無月経)など、きっかけとなっている変化がみられることがあります。